■騒音のレベルは?

 翼走中の客室内の騒音のレベルは65〜80dBで、ジェット旅客機の機内とほぼ同じです。従って、会話に支障をきたすような心配は、全くありません。参考までに騒音レベルの目安を下表に示しました。

一方、ジェットフォイルから10数m離れた地点での、ガスタービンの最大出力時の騒音レベルは90〜100dB程度ですが、出入港時はガスタービンの回転数が低いため、 騒音レベルはこれより低くなります。

通常の会話 60dB(A)
静かな公園 30dB(A)
静かな室内 40dB(A)
事務室内 50dB(A)
静かな街頭 60dB(A)
地下鉄電車内 80dB(A)
新幹線
(線路から20m)
75dB(A)
鉄道ガード下 90dB(A)


■ジェットフォイルの寿命は?

 ボーイング社が製造したジェットフォイルの1号艇は1975年製ですが、現在でも香 港とマカオの間で就航中です。
 通常の船舶は長年使用すると、船体が腐食したり、エンジンの性能が落ちたりして経済性が極端に悪くなり、その結果引退を余儀なくされます。


ジェットフォイル1号艇「FLORES」
 しかし、ジェットフォイルの船体はアルミ合金で腐食にはきわめて強いうえ、エンジンは一定期間ごとにオーバーホールしてつねに新品と同じ性能を発揮するため(これをOVERHAUL NEWと呼んでいます)、船齢が高くなっても性能や経済性が落ちることはありません。


■燃料消費量は?

 ジェットフォイルが、43ノットの航海速力で航走している際の主機ガスタービンの燃料消費量は、およそ毎時2,150リッター(軽油)です。これはディーゼルエンジン駆動の他の船舶に比べて少ないとはいえない消費量ですが、軽量で強力なガスタービンの採用によって、軽量化、高速化、振動の軽減など、数多くのメリットが得られるこ とを考えると逆に安いとも考えられます。また、ジェットフォイルの燃費を考えるときには、燃料消費量だけでなく、1時間当たりの航走距離を考慮する必要があります。つまり、一定の距離(たとえば1海里)を航走するのに必要な燃料の量で比較すると、ジェットフォイルの燃料消費量はディーゼルエンジン駆動のSWATH船とほぼ同じだからです。