■従来の水中翼船とどう違うのか?
 従来の水中翼船は「半没翼型」と呼ばれ、波や風などの外力を受け船体が傾くと傾いた側の水中翼がその分多く水中に沈み、両サイドの翼に発生する揚力の差によって自然に船体姿勢を復原させることができます。しかし、船体の姿勢制御は、波によって絶えず変化する水中部の翼面積に比例する揚力任せのために、微妙なコントロールができませんでした。
 一方ジェットフォイルは「全没翼型水中翼船」と呼ばれ、翼が全部水中に没する ため、船体が傾いても復原力(揚力)に変化が生じません。復原力は、水中翼についているフラップを自動姿勢制御装置で動かすことによって、適切にコントロール されます。
 つまり、従来型水中翼船が波浪中での動揺を避けられないのに対し、ジェットフォイルは波浪中でも動揺せず、安定した走行が可能になったというわけです。
 半没翼型の従来の水中翼船  全没翼型水中翼船「川崎ジェットフォイル」
 前部フォイル  前・後部ストラット